※特定保健用食品(トクホ)
安全性及び健康の維持増進に役立つ効果について国が審査し、消費者庁長官が保健用途の表示を許可している食品。
カテキンとは
種類・効果・安全性を徹底解説
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カテキンとは、緑茶の渋み・苦味成分として知られるポリフェノールの一種です。
さまざまな種類がありますが、なかでも、免疫力サポートが期待される「エピガロカテキン」や、脂肪吸収抑制・燃焼をサポートする「エピガロカテキンガレート」は、注目が高まっている成分です。
しかし「カテキンの具体的な働きは?」「本当にカテキンは安全なの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、カテキンの種類や特徴、効果・効能を詳しく解説します。
副作用や危険性についてもわかりやすく紹介しますので、ぜひ日々の健康管理にお役立てください。
カテキンとは?
種類や特徴をチェック
「カテキン」とは、ポリフェノールの一種です。
緑茶に含まれていることが知られており、緑茶特有の苦渋味のもとにもなっています。
緑茶に含まれる代表的なカテキンは、以下の4種類です。
・エピカテキン(EC)
・エピガロカテキン(EGC)
・エピカテキンガレート(ECG)
・エピガロカテキンガレート(EGCG)
これらのカテキンのうち、「エピガロカテキンガレート(EGCG)」が緑茶には最も多く含まれており、その割合は約50~60%です。
こうしたカテキン類には、抗酸化作用や抗菌・殺菌作用、血糖値の上昇抑制、コレステロール低減など、健康に役立つさまざまな働きが期待されています。
注目度UP!
「エピガロカテキンガレート」の
効果・効能
緑茶に含まれるカテキンのうち、もっとも多い割合を占める「エピガロカテキンガレート(EGCG)」。
ガレート型カテキンの一種であり、脂質やコレステロールの吸収を抑えるなど、健康をサポートするさまざまな働きが報告されているため、近年注目度が高まっている成分です。
エピガロカテキンガレートの代表的な効果・効能は以下の2つです。
-
①
脂質の吸収を抑える
-
②
脂肪燃焼をサポート
それぞれの効果について、詳しく解説していきます。
効果①
脂質の吸収を抑える

食事などで摂取した脂質は、小腸で分解酵素(リパーゼ)によって分解されたあと、体内に吸収されます。
エピガロカテキンガレートは、この分解酵素(リパーゼ)の働きを抑えることで、脂肪の吸収を抑制すると考えられています。
効果②
脂肪燃焼をサポート

エピガロカテキンガレートには、脂質の分解を促進して、分解によって生じた「脂肪酸(エネルギーのもと)」がエネルギーに変換されるのを促す働きがあると考えられています。
その結果、エピガロカテキンガレートを摂取することで、脂肪をエネルギー源として利用しやすくする効果が期待できます。適度な有酸素運動や筋トレを行うとともに、エピガロカテキンガレートを摂取すれば、より効率的な脂肪減少を目指せるでしょう。
免疫力をサポート!
「エピガロカテキン」の
効果・効能

さまざまな健康効果が期待できるカテキンの中で、エピガロカテキンガレート(EGCG)に次いで含有量が多いのが「エピガロカテキン(EGC)」です。
それぞれの違いは以下の通りです。
種類 | エピガロカテキンガレート(EGCG) | エピガロカテキン(EGC) |
---|---|---|
分類 | ガレート型カテキン | 遊離カテキン |
主な効果・効能 | 食事から摂取した脂質の吸収の抑制と、 脂肪燃焼をサポートする |
病原体が粘膜から侵入してくるのを防ぐ働きを サポートすることで、病気の予防に役立つ |
エピガロカテキン(EGC)は「遊離カテキン」に分類されます。病原体が粘膜から侵入してくるのを防ぐ「粘膜免疫系」の働きをサポートし、病気の予防にも役立つとされています。
しかし、エピガロカテキンの免疫サポート効果は、エピガロカテキンガレートが一緒に併存すると弱まってしまいます。
そのため、免疫力のサポートを目的に緑茶を飲むのであれば、エピガロカテキンガレートの抽出量が少ない「水出し緑茶」がおすすめです。
カテキンには
危険性や副作用はある?

カテキンを含む緑茶は、1,000年以上の長い飲用経験があります。
また、これまでに行われてきたさまざまな安全性試験(反復投与毒性試験、発がん性試験など)でも、カテキンに関して有害性が問題となる結果は認められていません。
さらに、茶抽出物は米国FDA(食品医薬品局)のGRAS(Generally Recognized As Safe・一般に安全と認められる食品)のリストにも登録されている成分です。
日本でもカテキンを関与成分とした複数の特定保健用食品(トクホ)※が販売されています。
一方で、カテキンを含む緑茶には、カフェインなどその他の成分も含まれています。
そのため、緑茶を大量に摂取すると、カフェインの摂りすぎによる胃の不快感や寝つきの悪さなどが生じる可能性もあるため、注意が必要です。
カテキンや緑茶の過剰摂取は避け、個人の体質や健康状態に合わせてバランスよく取り入れることが大切です。
まとめ:
カテキンを
効率的に取り入れて、
健康的な体づくりを叶えよう
カテキンとは、緑茶に含まれるポリフェノールの一種です。
エピガロカテキンやエピガロカテキンガレードなどの複数の種類があり、それぞれに免疫力のサポートや脂質の吸収抑制、脂肪燃焼のサポートといった効果が期待できます。
カテキンが含まれる緑茶は日本でも長い飲用経験があり、また、カテキンは米国FDAでも安全性が認められています。ただし、緑茶にはカテキン以外にもカフェインなどさまざまな成分が含まれています。カフェインの摂りすぎは、胃の不快感や寝つきの悪さの原因にもなるため、緑茶の過剰摂取は避け、バランスよく取り入れていきましょう。