富士フイルム

肌のエイジング研究所

富士フィルム 肌エイジングケア研究所

2006年、化粧品事業を
立ち上げた富士フイルム。
私たちは、写真分野で培ってきた
研究・技術を
肌のエイジング研究に
応用し化粧品を開発してきました。

写真分野の代表技術 抗酸化・抗紫外線技術 紫外線による“色あせ”を防ぐ技術

富士フイルムが着目

ハリ・弾力を与える成分

“アスタキサンチン”

アスタキサンチンは、
サケやエビなどに多く含まれる
赤色の天然色素、カロテノイドの一種。
紫外線や乾燥などの外的メージから
肌を守るだけではなく、
肌に弾むようなハリ・うるおいを
与えてくれます。
富士フイルムは、写真フィルムの研究の中で、
色あせを防ぐには
抗酸化・紫外線防御が
重要であることに着目しました。
そこで4000種類もの成分を探索し、
優れた抗酸化力を持つ
アスタキサンチンを見出しました。

アスタキサンチンに関する画像

NANO SOLUTION

化粧品への配合が難しい

アスタキサンチンを
ナノ化して
配合することに
成功

成分をナノ化することで
肌の角層の隙間に深く浸透し、
肌のすみずみまで届けることができます。
富士フイルムは写真フィルムの研究で
90年以上ナノテクノロジーに
取り組んできました。

ナノ化されていない肌に浸透しにくい ナノ化されている必要な成分がいきわたる

水に溶けないアスタキサンチンは
化粧品に配合することが困難でしたが、
富士フイルム独自のナノテクノロジーで、
化粧品への配合に成功しました。

ナノ化していないアスタキサンチン ナノ化しているアスタキサンチン

富士フイルムの
さまざまな
肌のエイジング研究

ハリ

コラーゲン研究

富士フイルムの90年以上の
コラーゲン研究

写真フィルムの約半分は、肌の主成分と同じコラーゲンです。富士フイルムは、写真を美しく残すため、長年かけて良質なコラーゲンやコラーゲンを劣化させない技術を開発してきました。目指したのは、純度が高く、紫外線などのダメージで劣化しない、高品質なコラーゲン。創業以来培ってきたコラーゲン研究を活かし、肌のエイジング研究にも応用してきました。

写真フィルムの主成分は、肌の真皮成分と同じ「コラーゲン」

※写真フィルムの約半分がコラーゲンであることは、ベースフィルムの原料の約半分がコラーゲンであることを指す。

  • ❶「ダメージコラーゲン」を可視化

    肌内部の劣化したコラーゲン「ダメージコラーゲン」を可視化し、劣化の詳細のメカニズムを解明しました。肌内部の劣化したコラーゲンがどのように再生されていくのかを解き明かすことによって、「新しいコラーゲンを生成する」「コラーゲンの劣化を防ぐ」という従来のアプローチをさらに進化させた「コラーゲンを再生する」新たなコラーゲンケアを取り入れています。

    「ダメージコラーゲン」を可視化

    ※ダメージコラーゲンとは、劣化して、細く、もろくなったコラーゲンを指す。

  • ❷質の良いコラーゲンを
    生成する技術

    コラーゲンは、魚や動物の骨などの生体から抽出するため、そのままだと血液の成分など不純物が多く含まれます。そのため、温度を7段階に変えながら抽出して、不純物を徹底的に除去していきます。写真フィルム製造では1番目と 2 番目に抽出した純度の高いコラーゲンのみを使用してきました。

    質の良いコラーゲンを生成する技術
  • ❸ハリ、弾力の維持
    メッシュコラーゲン

    ハリ・弾力の低下は加齢によって肌が薄くなることが原因の一つとして挙げられます。富士フイルムは、独自開発した3次元皮膚モデルによって、肌の基底膜に存在するメッシュコラーゲンが正常な状態だと、肌の表皮細胞が増殖して表皮層が厚くなることを見出しました。この結果から、メッシュコラーゲンを正常な状態で維持することで、加齢による肌の厚みの低下で生じるハリ、弾力の減少を防ぐことが期待されています。

    ハリ、弾力の維持 メッシュコラーゲン

抗酸化研究

写真の“色あせ”の原因は
紫外線による酸化

写真の“色あせ”は「紫外線による色素の酸化」が原因です。富士フイルムは、この色あせを防ぐために抗酸化技術の研究を日夜重ねてきました。

写真の“色あせ”の原因は抗酸化

炎症やバリア機能低下、
シミ、ハリ低下の原因

活性酸素は、肌や身体に過剰に蓄積されると細胞に損傷を与え、様々な病気を引き起こす原因の1つです。紫外線によって肌内に発生する活性酸素である「一重項酸素」は、肌に、赤み(炎症)・バリア機能の低下、シミ、ハリ低下を引き起こします。

肌の酸化は炎症・シミ・バリア機能低下

赤み(炎症)
活性酸素によって炎症物質が産生され、炎症が起こる。
バリア機能の低下
活性酸素によって脂質酸化が起こり、角質層細胞間を埋める細胞間脂質の機能低下によってバリア機能が低下する。
シミ
活性酸素によって情報伝達物質が産生され、メラノサイトを刺激してメラニンが生成される。
ハリ低下
活性酸素によってヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞を傷つけ、シワやたるみを引き起こす。

見出されたすぐれた成分

富士フイルムが研究過程で見つけた抗酸化成分は、なんと4000種類。
成分データベースから肌に有益な成分を見い出しました。

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乾燥

セラミドとは?

「セラミド」は肌の角層に存在し、肌内部のうるおいを保持する機能と外からの刺激を侵入させないバリア機能を維持する大切な役割を担っています。

健やかな美しい肌 様々な肌悩みが現れた肌

しかし、セラミドはストレスや加齢により減少してしまいます。

年齢によるセラミドの減少

富士フイルムが着目した
「ヒト型セラミド」

数あるセラミドの中でも、もともと人の肌に存在し人の肌と最も親和性の高い「ヒト型セラミド」に着目。しかし、ヒト型セラミドは水にもオイルにも溶けず、結晶化しやすく、化粧品に配合することが難しいという課題がありました。

ヒト型セラミドに関する表

そこで、富士フイルムは独自技術によって、うるおいをかかえる「ヒト型ナノセラミド」とうるおいをとどめる「ヒト型ナノアシルセラミド」の2種類のヒト型セラミドを世界最小クラス*まで極小化。肌への浸透性を高めるのと同時に、高濃度に化粧品に配合することに成功しました。

ヒト型セラミド

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シミ

シミ予防への
独自アプローチ

一般的に美白のアプローチは、以下図の❶~❹のメラニンの生成から代謝までの各ステップに着目するのが基本。これに加えて、富士フイルムは継続的に美白研究を進め、新たなメカニズムを発見しました。その対応成分を配合し、シミの発生メカニズムにアプローチし続けています。

メラニンの生成から代謝までの各ステップに着目する図

医療分野で培ったiPS細胞研究

iPS細胞とは、様々な細胞に分化させることができる細胞。
新薬開発の分野で活用されている技術のひとつです。

iPS細胞研究

メラノサイトが生まれる
経緯を
明らかに

様々な細胞を作るiPS細胞の技術を応用し、シミの真の発生源である「メラノサイト幹細胞」を作製。メラニン色素を産生するメラノサイトが形成される様子を再現することで、シミ発生のメカニズムを発見しました。これにより、メラニン色素だけでなく、メラノサイトが過剰に作られることを防ぐ新しいアプローチが可能になりました。

メラノサイトが過剰に作られることを防ぐ新しいアプローチに関する図

メラノサイトの増加を
防ぐ成分を発見

富士フイルムは、メラノサイトの増加を防ぐ効果がある成分を発見。独自開発の表皮用単層リポソームを使うことで、水溶性と油溶性の混合エキスを肌に届けることができ、その効果を最大限に引き出すことに成功しました。

CHECK

「シミの骨」の
可視化に成功

「シミの骨」とは、メラノソーム内に存在し、メラニンをため込む骨組みのこと。シミの骨の形成を抑制したり、シミの骨の分解を促進することでシミを根源から消す独自アプローチを見出しました。

ヒト型セラミド

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くすみ

複数のくすみ要因が
くすみを悪化させる
“くすみ連鎖”に着目

透明感のないくすんだ肌では、くすみの主な要因は以下の4つが肌全層に存在しています。

4つのくすみ要因

この“くすみの要因”同士が影響しあい、さらに悪化する「くすみの連鎖」を引き起こしていることに着目。ひとつだけを抑えても、残りの要因が影響しあい、くすみは悪化してしまいます。

くすみの連鎖

富士フイルムはこの4つのくすみ要因に同時にアプローチすることで「くすみ連鎖」をブロックする“4つのくすみケア成分”を見出しました。

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シワ たるみ

シワ

シワ形成に寄与する“変形ダメージ”

笑ったりしゃべったりする時や、まばたきや食事時などの表情の変化で皮膚が収縮すると、皮膚の一部にくぼみが生じ、局所的なストレスがかかります。このストレスで細胞が横に引っ張られることを富士フイルムは“変形ダメージ”と名付けました。

目尻 / 頬 / 口元

顔の皮膚が表情によって動いたりよれたりする部分は主に以下です。特に日常的な表情筋の活動による表情の変化で繰り返し動かされます。

目元(目尻、目の周り)
笑ったり、目を細めたりする際に特に動きが大きく、笑いじわやカラスの足跡(目尻のしわ)などが形成されやすい部分です。

笑顔や口を動かす際に頬の筋肉が動き、法令線(鼻から口元にかけてのしわ)や他の細かいしわが形成されやすい部分です。
口元(口角、唇の周り)
口を開けたり、笑ったり、話したりする際に動く部分で、特に口角や唇周りに細かい動きによるしわが発生しやすいです。

これらの動きにより、繰り返される圧力や引っ張り、つまり「変形ダメージ」が皮膚にかかり、しわやたるみが生じる原因となります。

変形ダメージなし / 変形ダメージあり

線維芽細胞の機能を改善する
成分の発見

富士フイルムは、変形ダメージを受けた線維芽細胞のコラーゲン・エラスチン産生機能を改善させる成分探索を行い、線維芽細胞の機能を向上させる効果がある成分を見出しました。この成分がエラスチン形成やコラーゲン形成に寄与する遺伝子を増加させ、コラーゲン分解酵素を減少させることを実証しました。

たるみ

たるみの原因は「立毛筋」にあった

人間の顔には10万個もの毛穴が存在し、顔全体を埋め尽くしています。「毛穴のゆるみ」や「肌のたるみ」への新たなアプローチを探索する過程で、毛穴の収縮を担う筋肉「立毛筋」の存在に着目しました。「立毛筋」は、自分の意思で動かすことができず、鍛えることができない筋肉のため、スキンケアのアプローチが必要です。

たるみの原因

立毛筋の筋力低下がたるみに影響するメカニズムを解明

立毛筋の働きは、筋繊維を収縮させることで、毛穴の開きを調節すること。筋力が衰えると、その機能性が低下します。また、顔全体の真皮層に無数に存在する立毛筋は、コラーゲンと密接に絡みあい、肌を引き締める機能も担っています。立毛筋の機能が低下すると、肌の引き締め力が低下し、「毛穴のゆるみ」や「肌のたるみ」につながるのです。

筋力低下した立毛筋 正常な立毛筋

筋力低下のメカニズムを解明

筋肉組織の収縮力の源ともいえるたんぱく質「ストレスファイバー」が過剰に筋肉に蓄積すると、立毛筋の収縮性が衰えるという筋力低下のメカニズムを解明しました。この立毛筋の筋力低下を抑えるために考案したのは、ストレスファイバー除去効果がある成分をナノサイズに極小化し、肌に届けること。皮脂になじみやすいオイルに溶解し、毛穴に集中的に届けることが可能になりました。

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UV

Deep紫外線

3種類の紫外線

太陽からの光は、目に見える可視光線と目に見えない赤外線・紫外線に分けられます。紫外線は、光の長さによってUVC、UVB、UVAの3つの種類があります。

3種類の紫外線

UVC
地球の周りのオゾン層でさえぎられて、わたしたちのもとには届きません。
UVB
赤いひりひりとした刺激を引き起こし、日焼けの原因となリます。
UVA
肌の内側まで入り込み、ハリの低下やシミなどの悪影響を引き起こします。

肌の奥に入り込む
「Deep紫外線」

長年、抗酸化技術の開発を進める中で最も防ぐことが難しかったのが「Deep紫外線」。Deep紫外線は、UVAの中でも最も波長が長く、肌の奥まで侵入し、肌に悪影響を与えます。さらにUVBと共に、シミにも影響を与え、肌印象を悪くします。

Deep紫外線

地上に降り注ぐ紫外線の
約半分を
占める
「Deep紫外線」

地上に降り注ぐ紫外線はUVBとUVAの2種類。大半を占めるUVAにDeep紫外線が含まれており、全体の約半分を占めています。

紫外線量

日常生活の中で、
いつの間にか浴びている
「Deep紫外線」

富士フイルムは、Deep紫外線を可視化する技術を独自に開発し、降り注ぐDeep紫外線を撮影。見えない紫外線を可視化しました。

日常生活の中で、いつの間にか浴びている「Deep紫外線」

Deep紫外線防御技術を
開発

紫外線の侵入を防ぐ紫外線防御の独自技術の開発に成功。肌の奥まで侵入するDeep紫外線を徹底防御します。

Deep紫外線防御技術

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COLUMN

富士フイルムが
なぜ化粧品?

スキンケアに応用された
写真分野で培ってきた4つの技術

コラーゲン研究 光解析・コントロール技術 抗酸化・抗紫外線技術 ナノテクノロジー

さらに医療分野を活用して
新しい技術を展開

リポソーム技術 iPS細胞

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