コラーゲン研究
富士フイルムの90年以上の
コラーゲン研究
写真フィルムの約半分は、肌の主成分と同じコラーゲンです。富士フイルムは、写真を美しく残すため、長年かけて良質なコラーゲンやコラーゲンを劣化させない技術を開発してきました。目指したのは、純度が高く、紫外線などのダメージで劣化しない、高品質なコラーゲン。創業以来培ってきたコラーゲン研究を活かし、肌のエイジング研究にも応用してきました。

※写真フィルムの約半分がコラーゲンであることは、ベースフィルムの原料の約半分がコラーゲンであることを指す。
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❶「ダメージコラーゲン」を可視化
肌内部の劣化したコラーゲン「ダメージコラーゲン」を可視化し、劣化の詳細のメカニズムを解明しました。肌内部の劣化したコラーゲンがどのように再生されていくのかを解き明かすことによって、「新しいコラーゲンを生成する」「コラーゲンの劣化を防ぐ」という従来のアプローチをさらに進化させた「コラーゲンを再生する」新たなコラーゲンケアを取り入れています。
※ダメージコラーゲンとは、劣化して、細く、もろくなったコラーゲンを指す。
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❷質の良いコラーゲンを
生成する技術コラーゲンは、魚や動物の骨などの生体から抽出するため、そのままだと血液の成分など不純物が多く含まれます。そのため、温度を7段階に変えながら抽出して、不純物を徹底的に除去していきます。写真フィルム製造では1番目と 2 番目に抽出した純度の高いコラーゲンのみを使用してきました。
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❸ハリ、弾力の維持
メッシュコラーゲンハリ・弾力の低下は加齢によって肌が薄くなることが原因の一つとして挙げられます。富士フイルムは、独自開発した3次元皮膚モデルによって、肌の基底膜に存在するメッシュコラーゲンが正常な状態だと、肌の表皮細胞が増殖して表皮層が厚くなることを見出しました。この結果から、メッシュコラーゲンを正常な状態で維持することで、加齢による肌の厚みの低下で生じるハリ、弾力の減少を防ぐことが期待されています。
抗酸化研究
写真の“色あせ”の原因は
紫外線による酸化
写真の“色あせ”は「紫外線による色素の酸化」が原因です。富士フイルムは、この色あせを防ぐために抗酸化技術の研究を日夜重ねてきました。

炎症やバリア機能低下、
シミ、ハリ低下の原因
活性酸素は、肌や身体に過剰に蓄積されると細胞に損傷を与え、様々な病気を引き起こす原因の1つです。紫外線によって肌内に発生する活性酸素である「一重項酸素」は、肌に、赤み(炎症)・バリア機能の低下、シミ、ハリ低下を引き起こします。

赤み(炎症)
活性酸素によって炎症物質が産生され、炎症が起こる。
バリア機能の低下
活性酸素によって脂質酸化が起こり、角質層細胞間を埋める細胞間脂質の機能低下によってバリア機能が低下する。
シミ
活性酸素によって情報伝達物質が産生され、メラノサイトを刺激してメラニンが生成される。
ハリ低下
活性酸素によってヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞を傷つけ、シワやたるみを引き起こす。
見出されたすぐれた成分
富士フイルムが研究過程で見つけた抗酸化成分は、なんと4000種類。
成分データベースから肌に有益な成分を見い出しました。
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