BEAUTY

2023.05.12

「落とす」「洗う」ケアを大切に

「落とす」「洗う」ケアを大切に

気温の上昇とともに肌の不快指数が上がる季節。

そんな時期だからこそ、スキンケアの基本である「落とす」「洗う」ことが大切です。
汚れや余分な皮脂、古い角質をすっきり取り除くケアを日常のルーティンに取り入れてみませんか。

教えてくれたのは……

野毛まゆりさん

美容家・毛髪診断士認定講師

野毛まゆりさん

1日の中で、最も清潔な肌になれるチャンスは2回。それは、朝と夜に行う洗顔直後。クレンジングや洗顔料で汚れをリセットすること=「落としもの」にこそ、美容の基本があると私は考えています。これに、クレンジングや洗顔料では落としきれない古い角質をすっきりオフする「角質ケア」が加われば、美肌への近道へまっしぐら!ですね。

INDEX

クレンジングの正しいやり方

「クレンジングの目的は、メイクを落とすことにあります。メイクは油性のため、通常の洗顔では落としきれないのです。ですから、メイクをした日は、どんなに面倒に感じてもこのステップを飛ばすことは厳禁。クレンジングを行わずに汚れが肌に残ってしまうと、雑菌が繁殖して吹き出物や肌荒れの原因にもなりかねないので、要注意です。肌を傷つけないようにやさしくていねいに行いましょう」

STEP1

手のひらにクレンジングを適量取り、手のひら全体にやさしく伸ばします。

STEP1

STEP2

肌を手で摩擦しないよう、肌の上でクレンジング料をやさしく転がすように汚れとなじませます。

STEP2

STEP3

ぬるま湯または水でぬめりがなくなるまでていねいにすすぎます。オイルは乳化※させた後にすすぐのがポイント。

STEP3

※手に残ったオイルに少量の水を加え、白く濁らせた状態で、肌全体になじませること。

クレンジングに関するQ&A

クレンジングはポイントメイクから?

クレンジングのタイプによります。
ポイントメイクまで一気に落とせるものであれば、マスカラやアイラインを施した目元のポイントメイクを広げないためにも、最後に行うのが◎。油分の多いTゾーン、続いて、額・あご・頬、最後に皮膚が薄い目元や口まわりを。

すすぎはお湯で行うほうがよい?

“ぬるま湯”で行うのがポイント。
油性のものは水では落ちにくいためです。汚れを落とすことに加え、肌に必要な皮脂を守るためにも熱すぎは厳禁です。お湯の温度は、体温よりも上がらないように気をつけましょう。

クレンジングのなじませのコツは?

ゴシゴシこすらない、爪を立てないことが大切です。
頬や額などの広い面は人差し指、中指、薬指の3指の腹全体でマッサージするようになじませます。デリケートな目のまわりは、極力やさしい圧で行いましょう。

洗顔の正しいやり方

「洗顔で毛穴や肌表面の汚れを落とすことで、洗顔後につける化粧品の浸透力はグンと高まります。逆を言えば、これがきちんとできていないと、化粧品の効果は半減してしまうのです。朝、泡洗顔をしない方も少なくないと聞きますが、これはおすすめしません。寝ている間も汗や皮脂、寝具のほこりなどで肌は汚れています。それらを落とすことで肌をクリーンに。メイクのノリもキレイに」

STEP1

ぬらした手に洗顔料を適量取り、しっかりたっぷりの量を泡立てます。

STEP1

STEP2

皮脂の多い部分から少ない部分へ、泡を肌の上で転がすように顔全体をやさしく洗います。

STEP2

STEP3

水またはぬるま湯で、泡がなくなるまでていねいにすすぎます。

STEP3

洗顔に関するQ&A

すすぎはどれくらい行えばよいですか?

泡やぬめりがなくなるまで、最低20回は行うことがおすすめです。
シャワーを直接当ててすすぐのは、刺激が強くて肌に負担。必ず流水を手のひらに受けて行います。私はすすぎは洗顔料の泡やぬめりがなくなるまで、最低20回行うようにしています。

夜のお風呂洗顔の場合、気をつけることは?

洗顔をどのタイミングで行うかがポイントです。
おすすめは、①クレンジング、②シャンプー、③体を洗う、④洗顔の順番。すべてを洗い終えた最後に洗顔を行うことで、無駄なく清潔な肌を保つことができます。

洗顔後、顔をふくときの注意点は?

やさしく押さえることです。
タオルをゴシゴシと肌に当てずに、タオルに水分を含ませる感覚で上からやさしく押さえる程度で大丈夫です。肌が敏感なときはキッチンペーパーを使用するのも◎。柔らかくていつも清潔にふきとりができます。

「落としもの」は美容の基本。クレンジング・洗顔を制して、美肌を手に入れませんか。