BEAUTY

2023.03.10

美容のプロに聞く!春美容

美容のプロに聞く!春美容

草花が芽吹き、柔らかな日差しを感じられるようになると“ゆらぎ”のシーズンに突入です。この時期になると、朝晩の気温の変化に加え、紫外線量の増加、花粉、PM2.5などの外的刺激による肌不調が…。そんな心当たりはありませんか?
今回は、美容のプロの皆さんが実践している、ゆらぎ対策の“春の美容法”についてご紹介します。

INDEX

意外と過酷?な春の肌

なぜか肌コンディションが上がらない…そんな気配を感じていませんか?心躍る春、でも実は肌にとっては過酷な季節なのです。今回は過酷な4つの春の肌環境をご紹介します。

過酷な春の肌環境1 激しい寒暖差と空気の乾燥

毎日激しく変わる気温。そして1日の中でも日中は汗ばむ陽気でも、朝晩はコートが必要なほどの寒さ…春の気候はそんな寒暖差が特徴です。気温の変化に肌がついていけず、ゆらぎを引き起こしやすくなってしまうのです。重ねて、春の移動性高気圧は乾いた空気を運んでくるので、冬場と変わらぬ肌乾燥を招く日も。寒暖の差と乾燥には注意が必要です。

過酷な春の肌環境2 紫外線量の急増

ポカポカと心地よい陽気でも、油断は禁物。紫外線量は3月頃から増加の傾向に。しかも、メラニンやシミの原因となるUV-A波においては、春が最も強いともいわれています。照りつける夏の日差しはまだ先ですが、この時期からしっかりと紫外線対策を行い、春の肌予防を。

過酷な春の肌環境2 紫外線量の急増

過酷な春の肌環境3 花粉・黄砂・PM2.5などによる外的刺激

春は花粉や黄砂、PM2.5に限らず、ホコリやチリも多く飛散しています。それにより、くしゃみや目のかゆみなどのアレルギー反応を訴える方も。もちろん、肌の上でも同じようなことが起き、外的刺激によるかゆみや乾燥などの肌トラブルを招くことがあります。

過酷な春の肌環境4 環境の変化による精神的ストレス

春は入学や引っ越し、部署の異動など、家族やご自身の生活環境が大きく変わる方も少なくないでしょう。新たな出会いにワクワクする反面、環境の変化がストレスとなり、ホルモンや自律神経を乱してしまうことも。それが肌のゆらぎのスイッチを入れることにもなりかねません。

美容のプロたちが実践する春のワンテク美容

健やかな肌のために、毎日のケアに余念がない美容のプロたち。春に強化する美容法のアイデアとヒントを伺いました。今回は2つご紹介します。

テクニック1 肌の刺激軽減が春美容のテーマ

野毛まゆりさん

教えてくれたのは……

野毛まゆりさん

美容家

「冬眠から覚めたように、春の日差しに誘われて外に出たくなる春。外出時にはまず、肌への刺激となる花粉やPM2.5を極力寄せつけない工夫をします。髪はできるだけまとめ(左写真)、服の素材もなるべくウールを避けて、ツルツルとした感じのものに。そして、帰宅後はすぐにメイク落としと洗顔を徹底。ポイントは洗顔後の拭き取り!肌をなるべく刺激しないようにあえてタオルは使わず、ペーパータオルでやさしく押さえて水気を拭き取るのが私流(右写真)。そのほうが清潔なうえ、肌への摩擦を軽減できると感じています。肌のゆらぎを引き起こさせないための、予防のひとつですね」

テクニック1 肌の刺激軽減が春美容のテーマ

テクニック2 体を温めることが春の美肌対策への近道

金丸絵里加先生

教えてくれたのは……

金丸絵里加さん

料理家・管理栄養士

「春になると、日中の暖かさでつい冷たい食べ物に手を出してしまいがちですが、腸を冷やすと代謝も下がり、栄養素を運ぶ血液の循環も悪くなります。特に、朝は気温が低く、体温が下がっているので、温かい食べ物を摂ることをおすすめします。私が春の朝食によく食べているのは“スープ”。野菜の栄養素を丸ごといただくことができますし、体も温まります。

テクニック2 体を温めることが春の美肌対策への近道

この時期はお肌もゆらぎやすいので、そのスープに入れる食材も美肌効果を考えた組み合わせに。例えば、にんじん、パプリカ、かぼちゃ、ほうれん草などの野菜にアマニ油などの良質な油と、豆腐や鶏肉、卵などでタンパク質をプラス。食物繊維もしっかり摂ることができ、腸内環境も整うので、ストレスを感じやすい春の肌荒れ予防にも最適です。スープなら作り置きもできるので、忙しい朝のメニューにぜひ加えてください」

春の肌環境の特徴を理解し、対策する美容法を取り入れることで、肌のコンディションを上げて心躍る春を過ごしましょう。