BEAUTY

2023.01.13

セラミドケアはなぜ肌にいい?
化粧水の選び方や正しいケア方法

セラミドケアはなぜ肌にいい?

セラミド配合の化粧水を使っている方の中には、「肌にいいと聞いたからなんとなく使っている」という方も多いのではないでしょうか。

「肌によさそうだけど、その効果はよくわからない…」という方のために、今回は「セラミドケアのメリット」について、特にセラミド補給が必要な肌タイプやセラミドの種類とあわせて詳しく解説します。

INDEX

セラミドはどんな人でも不足しやすい成分

セラミドはどんな人でも不足しやすい成分

セラミドとは、表皮の角層に存在する細胞間脂質の一種で、人間の肌にもともと存在する成分です。乾燥や紫外線などの外的刺激から肌を守り、肌の内側のうるおいを保つという、とても重要な働きをしています。

そんなセラミドが減少すると外的刺激を受けやすくなり、肌のうるおいをキープすることもできなくなるため、乾燥や肌あれといったトラブルの原因となってしまうのです。

セラミドは日常生活の些細な変化や加齢によって減少してしまう

セラミドは本来誰もがもっているものですが、日常生活の些細な変化によって減少してしまいます。たとえば、マスクの着脱やエアコンなどによる日常的な湿度の変化で減ってしまうほど繊細なのです。他にもストレスや睡眠不足、栄養不足などが原因でターンオーバーが正常に行われず、セラミドが減少してしまうこともあります。

さらに年齢を重ねることもセラミド減少の要因となっており、50代になると20代の時に肌に蓄えていたセラミド量の約半分まで減少するともいわれています。

特に乾燥肌や敏感肌の方はセラミドの補給を

今ご自身の肌が乾燥肌や敏感肌だと感じている方は、すでにセラミドが不足しており、外的刺激を受けやすくなっているのかもしれません。セラミドが不足していると乾燥や肌あれなどの肌トラブルが起こりやすくなるので、肌トラブルを防ぐためにも、日々のスキンケアでセラミドを補給することが大切です。

ただし、せっかくセラミド配合のスキンケアでお手入れしたとしても、その方法が間違っていると、十分にスキンケアの効果が発揮されないことも。肌に摩擦を加えない、熱いお湯で洗わない、などの正しいスキンケア方法を把握することも大切です。

ヒト型セラミドは役割によって2種類に分けられる

セラミドには原料、作られ方などによって天然セラミド、ヒト型セラミド、植物性セラミド、疑似セラミドなどいくつかの種類があり、その中でも「ヒト型セラミド」は人の肌との親和性が高く、なじみやすいのが特徴です。

ヒト型セラミドの中でも実は、役割によって大きく2種類のセラミドが存在しています。それは、うるおいを「かかえる」役割の「セラミド」と、「とどめる」役割の「アシルセラミド」です。同じセラミドでもそれぞれの働きは異なるため、セラミドとアシルセラミドの両方が入った化粧水を取り入れることが大切なのです。

ヒト型セラミドは役割によって2種類に分けられる

なお、「ヒト型セラミド」とは種類名であり、スキンケア用品の全成分表記に記載されている表示名とは異なります。そのため、ヒト型セラミド配合のスキンケア用品を選ぶ場合は上のイラストに記載されている「セラミドAP」や「セラミドEOP」といった成分が入っているかを確認するようにしましょう。

セラミド補給のメリット

セラミド補給のメリット

スキンケアでセラミドを補給すると、肌にとってさまざまなメリットがあります。今回は代表的なものを4つご紹介します。

外的刺激から肌を守る

セラミドを補うことで健やかな肌を保ち、乾燥や紫外線などの外的刺激から肌を守ることができます。

また外的刺激から肌を守ると、乾燥や肌あれなどのトラブルの予防が期待できます。敏感肌の方の代表的な悩みであるピリピリ感やムズムズ感といった違和感も、セラミド補給により予防することができるのです。特にセラミドが不足しがちな乾燥肌や敏感肌の方は、セラミドを補給するケアを取り入れてあげると、肌バリアの働きを体感しやすいでしょう。

またセラミドの補給方法としては、肌に直接塗布するスキンケアでの補給がおすすめです。角層に素早くセラミドを届けることができ、ターンオーバー周期が乱れがちな肌を健やかに整える働きも期待できます。

肌のうるおいをキープできる

セラミドを補い続け、角層内がセラミドで満たされると、肌のうるおいをキープすることができるようになります。特にうるおいを「とどめる」役割をもつ「アシルセラミド」が入っていると、与えたうるおいを逃しにくい環境づくりも期待できます。

肌のキメが整いツヤが出る

セラミドを補い、角層細胞の間がうるおいで十分に満たされると、肌のキメを整えることにもつながります。肌のキメが整うとことで、肌のツヤにも嬉しい影響が。

また肌のキメが整うと、メイクの仕上がりにも変化が期待できます。化粧崩れや化粧ノリに悩んでいる方は、セラミドが入った化粧水などでケアすることをおすすめします。

スキンケアの効率が上がる

セラミドを補給するケアを継続することで、スキンケアの効率がアップします。角層細胞間の隙間がセラミドで満たされると、うるおいや美容成分をしっかりとキープできるようになるため、スキンケアで浸透※させた美容成分がしっかりと効果を発揮できるようになるのです。

※角層まで。

まとめ

化粧水選びは「セラミド」×「アシルセラミド」の入った化粧水を

化粧水選びは「セラミド」×「アシルセラミド」の入った化粧水を

セラミドは私たちの肌にもともとある成分ですが、日常生活の些細な変化や加齢によって誰でも不足する恐れがあります。不足したセラミドを補うためには、セラミドが入った化粧水などでしっかりと補給をすることが大切です。

またセラミドを補うことで、外的刺激から肌を守り、乾燥や肌あれなどのトラブルを予防できます。さらに肌の保湿力をキープでき、セラミド補給後のスキンケアがスムーズになるなど、さまざまなメリットがあります。

より効果的にセラミドケアをするなら、うるおいを「かかえる」役割をもつ「セラミド」と、うるおいを「とどめる」役割をもつ「アシルセラミド」の2種類が入った化粧水がおすすめです。

セラミド配合化粧水を検討している方や乾燥肌でお悩みの方は、配合されているセラミドの種類も選ぶ際のポイントにしてみてはいかがでしょうか。