BEAUTY
2022.10.14
“白髪”の予防と対策
女性にとって髪は、こだわり、深く愛情を注ぐパーツであるが故に、年齢を感じさせない髪でありたいと考える人が多く見られます。
今回は、髪のプロフェッショナルである毛髪診断士の美香さんに白髪予防のヘアケア、白髪が目立ち始めたときのフォローのヒントなどを伺いました。
INDEX
教えてくれたのは……
美香さん
毛髪診断士®
最先端のテクノロジーや医学をもってしても、白髪が生えるメカニズムは100%の解明には至っていません。加齢はその要因のひとつですが、遺伝、頭皮環境、そしてストレスなども関係性が高い要素です。
ヒント① ライフスタイル
毎日の何気ない生活の中にも白髪を予防する秘訣が。ちょっとした心がけでできる “髪のためにいいこと” を継続させましょう。
適度な運動を心がける
毛母細胞は毛細血管から血液によって送り込まれる栄養と酸素で活性化します。ウォーキングや軽いジョギングなど、適度な有酸素運動を生活に取り入れることで、髪の再生を促します。
ストレスをこまめに解消する
ストレスがたまるとホルモンバランスが乱れやすく、また、自律神経の緊張によって血管が収縮し、十分な酸素や栄養を頭皮や毛根に送ることができません。その結果、白髪になりやすい状態に陥ります。趣味やリラックスできる時間をとり、ストレスをためずに発散しましょう。
良質な睡眠をとる
睡眠中は副交感神経が優位になり、メラニン色素を生成するメラノサイトの働きを回復。それが白髪予防とケアにつながります。規則正しい生活をし、入浴で体を温める、睡眠前1時間はブルーライトを発し脳を興奮状態にするスマートフォンやパソコンを見ない努力をして、良質な睡眠を心がけましょう。
ヒント② ブラッシング
毛母細胞の中にある色素細胞を刺激して細胞活性を促したり、新旧の交代ができていない毛髪をオフして新生毛の成長を促すブラッシングを習慣にしましょう。
❶ 頭頂部に向かって多方向からとかす
頭頂部に髪を集めるように、下から上へと毛流れに逆らい、頭皮に沿って髪を引き上げるようにとかす。
❷ えり足の髪も下から上へと起こす
前方ばかりに集中せず、白髪になりやすいえり足や耳後ろも下から上へととかして頭皮を刺激。
❸ 髪の毛1本1本に空気を入れるように
髪の毛全体に空気を入れ、1本1本セパレートするように、根元から毛先に向かってとかす。
POINT
ブラッシングには
クッションブラシがおすすめ
クッションブラシは、頭皮へのダメージが少なく、頭皮に心地よい刺激を与えてくれます。
ヒント③ マッサージ
毎日行うシャンプーはただ洗うだけではなく、マッサージを加えて血流をアップ。さらに健やかな髪を育む畑となる頭皮を柔らかくしましょう。
❶ 頭頂部に向かって円を描くように
指先から第一関節部分の腹を使い、頭頂部に向かって、下から上へ小さな円を描き、毛穴を動かすようにマッサージ。頭皮が硬くなりやすい頭頂部は、手を交差するように動かす。
❷ フレームラインは小刻みに丁寧に
額の生え際、耳上、えり足につながるフレームライン=ヘアバンドをする位置は、白髪が出やすい部分であり、洗い残しの多いゾーン。ここは左右にスライドするように、小刻みに指を動かし丁寧に洗う。